交通誘導警備のお仕事。〜装備編〜




 まずは交通誘導をはじめるにあったって、制服や仕事道具を用意して身に着けなければ仕事できない。

基本的には必要なモノは会社から支給されるが、交通誘導という業種の性質上、貧乏な会社も多く、一部自己負担的な場合も多い。
支給されるときにお金をとられる場合がある。(汗)
しかし長く勤めれば元は取れたり無料支給してくれたりと良いこともあるだろうからそこは我慢かな?


主な装備品。
 ・制服&防寒着:コレは会社によって色々で、警備業法には警察官と明確に識別できなければならない、とあるが、警察官に類似した
紺色の制服を採用している会社がわりと多い。
これは多分、似せることによって警察の強制力の力を借りれる的な狙いがあるのかもしれない。
 会社によって「駅員風」「消防士風」「アメリカンポリス風」など色々あるがあんまり変なのはかっこ悪い(笑)
 制服の左胸と左肩には届け出済みの会社の商標(ワッペン)が付いてなければいけない。

 ・ヘルメット:コレは通常の工事用のヘルメットの類でプラスチック製がほとんど。
実際は鉄とかのほうが衝撃に強そうだけど重いし、やはりプラスチックが妥当。
中にインナーを入れて蒸れを防止したり、夏場は後頭部を冷やすかぶりものを中につけたりする。
土木作業員や自衛隊などでは階級が上の人のヘルメットには線が入っている。
現場監督は二本線の入ったヘルメットが基本。
誘導員の場合はあまり線は入っていないが反射テープが貼ってある。
ヘルメットにはアゴひもが付いているがこれは安全のため必ずしなければならない。しかし夏場は日焼けでアゴヒモの跡がくっきりつくので
考え物である。プライベートで出かけるときとか跡があるとチョー恥ずかしい。

安全チョッキ(安全ベスト):コレは昼夜ともに車のドライバーからの視認性を高めるために着用するものと思われる。
カッパを着たりした際も着衣の一番上に付けていないと意味が無い(笑)
特に暗くなってからは車のライトに反射して威力を発揮する。
夜間勤務にはLEDで光る夜光反射ベストもある。
個人的な考えであるがチョッキがだらしなかったりずれてたりする人はダメな人が多い。
それはなぜだかわからないがきちんと乱れなく装着しているのが安全性にも良い。

 ・旗(手旗):一般の交通誘導では高速道路での大旗は使用せず手旗をいわれる50センチ×50センチ位の赤旗を使用することが多い。
ナイロン製と綿のものがありナイロン製が水はけもよく軽くて使いやすいが綿も丈夫だしどちらが良いとはいえないが、
大きい旗はナイロンが主流。
本来は赤旗と白旗の二本セットで使用されるが、赤旗だけ、赤旗と誘導灯で使われることが多い。
重いと疲れるのでなるべく軽いものが良いと思う。

誘導灯:進行方向を指示しやすいので、スーパーや駐車場の誘導などでは誘導灯が使用される。
今のところ夜間においては光る道具はこれしかないので夜間はどの現場でも使用される。
太さや大きさは色々あり、電池も単1タイプ、単2タイプとあるが充電式ニッケル水素の単3電池を単2のサイズに変換するアダプターをつけて
使うと長期的には電池代の節約になるし無駄が無い。

夜間の国道などでは長い棒のほうが良いが、案外、長ければ車が止まってくれるというわけでもないので、長さよりは明るさが明るくて
標準的なサイズのものが私は好きです。弘法筆を選ばず、です。
また長い棒は重いし電池の耐久時間も短いです。でも長い誘導灯も当然目立って良いとは思います。

警笛(ホイッスル):笛です。交通誘導では非常に大事なアイテムで笛がないと仕事になりません。
予備も持っておきたい。プラスチック製と金属製のものがある。短く「ピッ」と吹いたり警察官のように「ピ〜〜〜ッ!」と長く吹いたりする。
基本的に車を停止させるときや進行、後進(バック)誘導、現場の作業員に危険を知らせるときなどの合図として、身振り手振りでは
伝わらないときなどにとても有効。
冬場は凍り付いてきて音が出にくくなったりする。
遠距離に向けて知らせるには声と同じように口に手をすえて吹くと音が伝わりやすい。
基本的に首にヒモでぶら下げて使用するが方のモールの先に付けてる人もいる。

・安全靴・長靴:基本的に春夏秋は安全靴、雨天時や冬は安全長靴や防寒長靴が多い。
ハイカットの安全靴はクルブシをガードできるし捻挫も防げるのでオススメ。
冬場はなかにインナーの入った長靴が防寒性があって良い。
冬場は特に足元の防寒が大事なのであったかい長靴を履きたい。
安全靴は重いものを落としたときにつま先を守るためのようだが交通誘導では車に踏まれたときのために大事らしい(^_^;)
現場での立ち回りフットワークも大事なので動きやすさも大事。

・軍手・防寒手袋:駐車場や施設の警備と違い、交通誘導では個人的には白い軍手が基本だと思う。
看板やちょっとした手伝いなどもすることがあるから薄手のものでは危険だしそんな上品な仕事ではない。軍手はまとめ買いで安く買える。
また、白旗が無くても軍手で「行け」の合図をやれば進行の合図としてわかりやすい。つまりちょっとした白旗の代わりになる。
夏場に暑いからといって素手で仕事するのは良くないと思う。軍手で合図したほうが素手よりはわかりやすいと思う。

カッパ(雨具・雨衣):天候関係なしのサッカーのような仕事なのでカッパは必須です。
濡れてもかまわないのですが一番マズイのは濡れて体温が下がること。
体温が下がると耐久性なくなって家に帰りたくなるし(笑)自分の身が危ない。風邪で休めば今後スタメンから外されることもあり得る。

無線機(トランシーバ):交通誘導員の相互の連絡を取り合うための重要アイテム。
相手が無線機に口を近づけすぎて何を言ってるかわからないととても困る。
また、しゃべってから無線のボタンを押す人が相方だと困る。
充電式なら良いが電池式だと電池切れがとても心配。
主に複数の警備員で見通しが悪い片側の交互通行の時にお互いに連絡を取るためが基本だが通行止め等でも警備員同士の距離が遠い場合などにもあると便利。見通しが良い片側通行でも場合によってはキョロキョロ見なくてすむから便利なときもある。
無線機はチャンネルを選んでお互い同じチャンネルに合わせて使用する。
高価なものなので大事に無くさないように使用しなければならない。

・拡声器(メガホン):管理人は山を切り開く現場で山崩れを知らせるため1度だけ使用した経験があるが一般には使用頻度は低く
めったに使用しない。しかし工事現場は騒音が多く声は聞こえずらいので連絡や事故発生時の広報などに役立つ。
サイレンや笛の音などの機能がオマケで付いている。
けっこう好きな道具なので機会があれば使いたい(笑)




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